こんばんは。
早くもマニアックロスのぺんぱっくです。マーニマニマニマニアック…
2月27日、マニアック大千穐楽おめでとうございます!!!
無事に皆様ここまで完走されて感無量です。
あと88回は見たかったな。来月からの全国ツアーのニュース待ってます。
嘘です、皆様しっかりゆっくり休んでください。めっちゃ美味しいビールで乾杯しててください。
内容的にもキャスト的にもかなり見ごたえのあった舞台でしたが、深く考察する人もいれば、考えようとするもEDで全部いいや!ってなる人、「よくわかんなかった」「意味わからなかったけど面白かった」という人もちらほら。
個人的に「マニアック」という舞台は、簡単に言うと
『これってものを見つけたら気が狂うほど愛し抜』いた人とそうでない人の物語。
だと思いました。
(ここからあくまで個人の考えと憶測です)
メイは自身の情欲とアキラを。
院長はメイを。
甘木は院長を。
花旗はスクープを。
珠代は花旗を。
百合本はホテル建設を。
漆原は社長を。
寿は自身の情欲を。
結局、その愛を貫いてしまったがゆえにみんな死んでしまったんですが…
(めっちゃ憶測だけど、マネージャーの漆原くんは社長のこと大事に思ってたんじゃないかなぁ。上下関係ってもの勿論あるけど、ちゃんと逃げたら警察に行くし、結局殺しちゃうのもどうせなら自分の手でって思ったのかも。)
一方でアキラは性癖を曝け出したメイの『マニアック』を受け入れられずに逃走。
あんなに恋の歌も歌ったし、殺されそうになっても好きになった人を助けようとしたのに『気が狂うほど愛し抜く』ことはできなかった。
そもそも「マニアック」ってどういう意味か、調べてみると
つまり、「マニアック」とは
1.狂人=チップを埋められた患者、病院に勤める共犯者の看護師たちetc...
2.熱狂家=『これってものを見つけて気が狂うほど愛し抜いた人』
=メイ、院長、甘木、珠代、寿、警察署長etc...
3.躁病者=花旗(同時に熱狂家でもある)
アキラとユタカを除く全員を指していたのだ。
全く、最初から本当に「誰でも彼でもマーニマニマニマニアック」だったとは…青木さん、古田さん、恐れ入ります。
あと、上記は英語の意味だけれど、日本語の意味で「マニアック」というと
1.ある物事に異常に熱中し、精通しているさま
2.少数派、希少なものを好きになる
というニュアンスがあるので、登場人物が全員『マニアック』という意味だけでなく、メイが最後に「私の病気色んな人に移したから。そのうち世界がみんな以上になる」と言うように、少数派だったメイの『マニアック』は多数派となり、未来ではいまはマトモで常識的な多数派であるアキラが『マニアック』になるのではないだろうか。
そういう意味も含んでの「マニアック」なんじゃないかと、そう思った。
この舞台は性犯罪の卑劣さ、少年法の歪み、性犯罪者への罰の重さ、倫理など考えるところも、伏線も非常に多く、考えさせられる舞台であること間違いないのに、それを最後思い切ってモブの看護師に院長殺させちゃうし、周りも殺しちゃえ☆ってなるし、最後結ばれるのかと思えば別れて、tinpocoがデーーーーンと登場してみんなニコニコして大団円……という小劇場ですか!?と言わんばかりのブン投げようである!!!
でも、この脚本で、このエンディングでエンタメとして成立するのはやはりこの役者とスタッフ陣あってのものであり、学生演劇をかじった私が上演しようもんなんざ、クレームの嵐間違いなしである(笑)
あの演技力と構成・演出力、歌唱力、歌、照明。音響あっての「マニアック」
巨大tinpocoと金ぴかtamatamaを精巧に作られた美術班の方々は特にスゴイ(笑)
本当に本当に、最低で最悪で不道徳でハレンチで最高の舞台でした。
安田さんのきっかけがなかったら観に行ってなかったかもしれない。
さまざまなご縁に感謝。
さぁ、胸がいっぱいになったところで、もう一踊りしてこよっと……
ここまでお読みいただきありがとうございました。
バイバイ!