ぺんぱっく

村上信五と安田章大がぶつかると気を失いそうになる

推しに会えないから真冬の滝行に行ってきた。

 

宗教勧誘ではないので安心して読んでください。

 

 

2月某日。

私は、滝の前に佇んでいた。

 

気温5度。

水温はわからないが、とにかく気温よりずっと低いことは確かだ。

 

鬱蒼と茂る木々とゴツゴツとした岩場の隙間から、轟轟と一筋の滝が流れている。

身に纏っているのは水着と行衣のみ。

今から私は滝に入るのだが、どうしてそんなことになったかというと、時は昨年の10月まで遡る―。 

 

 

 

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目次

 

1.煩悩まみれの日々

(↑愚痴っぽいので、ぜひ読み飛ばしてください)

2.そうだ、滝行しよう

3.感想

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1.煩悩まみれの日々

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UPDATE行きたかった!!!!!!!!!!!!(爆音)

 

 

 

10月初旬。

関ジャニ∞47都道府県ツアー、UPDATE。

  

短いエイター歴の私にとって、初めての小規模のツアーキャパだった。

関ジャニが5人でやっていくと腹を決めた全国ツアー。

どれほど大事なツアーになるか、想像に難くなかった。

 

しかし、約60万人いるファンクラブ会員の中で参加できるのは約6万人。

絶対に行きたいと思った。

それは、自分が最強の運を持っているとか、自信があるとかではなく、とにかく「行きたい!!!!!!」という気持ちと初心者ゆえの「ツアー=会える」という思い込みによるものだった。

もちろんファン全員が同じ気持ちだったと思う。

 

 

しかし、私は落ちた

 

当落日、いい大人が帰りの電車でさめざめと泣いたのを昨日のことのように覚えている。

 

だがしかし、チケ運が飛びぬけて良いわけではない私にしては珍しく、10月12日開催の「関ジャムドリームFES」に当選していた。 

47都道府県を巡るのを見送ることができないけれど。

せめて、初めて冠のフェスを見守れたら。

そう思っていた矢先。

 

 

 

10月12日、台風上陸。

フェスの中止。

 

エイトさんもeighterも涙をのんだ一日だった。

でも、出演者、来場者、スタッフの安全のためには英断だった。

だが、許さんハギビス

 

ただ、私にとってどん底の状況であったことは間違いなく、その三連休は毎夜酒を飲み明かし、ビール2杯で出来上がる私が一晩で一升瓶を空けた日もあった。

分かりやすく、酒に逃げた。

よい子は真似しちゃダメだぞっ☆

 

 

無論だが、エイトさんへの不満とか参戦した人への黒い感情みたいものは全くない。

羨ましくないといえば嘘になるが、好きな人に会いに行けることは素晴らしいことだから楽しんできてほしいし、エイトさんも二度目の47 ツアーという偉業を成し遂げてほしい。

 

しかし、行きたい!好きな人に会いたい!

ただその純粋なる1点において、自分の欲望を押さえることができずに、本当に情けないことに、関ジャニ∞TVも行った人のレポも見れない日々を過ごしていた。

優しい関ジャニさんが「来れない人も多い中で……」と配慮を見せてくださる度に、わたしは行けないんだということを改めて思わされて辛かった時期もある。

酷い時は10月以降に番協などで会えた人すらも羨望の対象で、黒いものが身体の奥の方から、マグマのようにゴポゴポと湧き上がるのを毎日感じていた。

 

見ず知らずの金の亡者に一銭たりとも払いたくないので、絶対積んだりしないし、お譲りも探さない。

ルールだけはしっかり守りたい。

(そろそろあれは「お譲り先を探しています」ではなく、「赤の他人の興行で金儲けしたいです」に書き換えてほしい。日本語間違えてるよ☆)

 

 

しかしあまりの病みっぷり。

そろそろ自分でも飽きてきた。

だが、感情は止まらない、止められない。

 

 

そんなある日、ふと思った。

 

 

 「どうして好きなものを追いかけてるのに楽しい気持ちになれないんだろう?」

 

 

そう気づいた瞬間、

 

 

 

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笹食ってる場合じゃねぇ!!!

 

 

 

じゃなくて、鬱々してる場合じゃねぇ!!!!!

 

と思えた。

 

心がカビだらけになっていたので、ハイターしなきゃ。

何度でもファンに真摯に向き合ってくれる、丸の大切な日やくらすます、ボク。を読んでいて益々そう思わされた。

鬱々してる場合じゃねえ。

彼らの新しい旅路をしっかり応援せねば。

 

 

しかし、長い間続いた気持ちは変わらなさそうだった。

となると、身体的に痛めつけるのが一番と考えた。

 

筋トレ?いやいや全然足りない。

となると?修行?お寺とか?

座禅とか読経かな........

 

いや、もっとキツそうなの........

 

 

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そうだ、滝行しよう。

 

 

まるで京都のノリで思いつき、検索して予約した。

 

 

滝行。

打たせ湯など体験したことがある人はわかると思うが、高所から落ちる水に打たれるのは結構痛い。

しかも、この年間で一番冷える2月。

水温は間違いなく1桁。

極寒の滝行。

 

......ええやん!

腐りきった心にはめちゃめちゃええやん!もってこいやん!とニヤァと笑った。

もともと頭は変だが、鬱々とした気分が益々変にしていたという自覚はある。

 

しかし、私はその時知らなかった。

真冬の滝行がどんなものかを知らずに......

 

 

 

 

 

 

 

2. そうだ、滝行しよう

 

さて、滝に挑んだ日に時を戻そう。

当日の流れは、こうだった。

 

①申込書と誓約書を書く

②住職さんのありがたいお話

③読経

④座禅

⑤滝行

 

 

まず、滝行はかなりのリスクを伴うということ。

滝に打たれることがそもそも体力を使うし、水場での転倒などによる怪我などのリスクがある上に、極寒で冷水。

やり方を間違えれば一発心臓発作、搬送である。

それらを理解したうえで、十分に注意書きを読んで誓約書を書いた。

 

その後は、住職さんによる人間とは、心を豊かに生きるとは、のお話を聞いた。

eighterなら分かると思うが、ボク。とほとんど同じ内容だった。(ほんまか?)

住職と同じレベルの気づきを得ている安田さん、ほんまに凄い。

 

 

そして、次に読経。

見慣れない言葉の文字列と、普段出さないような声で読むので慣れないことだらけだったが、読経をしてると、自分の低い声が身体の中がわんわんと共鳴する。

それが思ったより「気持ちいい」。

お経なんて、あまり普段触れるものではないけど、結構音楽的で、やってみると気持ちいいもので驚いた。

 

 

 

次に、座禅。

足を組んで20分、心を静めて呼吸と自分の内面に向き合うというものだった。

 

動いたら叩かれるというイメージを持ってる人も多いと思うが、今回の体験では気合入れ的な意味で、動かなくても1人一回は叩かれる、というものだった。(ちょっと理不尽)

 

前の男の人のを見ていると、左肩と右肩をそれぞれ2回バシン!バシン!と叩かれていたのだが、その音が結構大きくてビックリした。

木の棒で叩かれるなんて、剣道経験者か昭和の竹刀を持った教師を知る人くらいじゃなかろうか。

 

いざ、自分の番になった時、ドキドキしたが、叩かれてみると痛いというより「重い!」だった。

分厚い木の棒で、喝を叩き込まれるような叩き方だったので、体の中心まで揺れたのが分かった。

 

しかし、せっかくの機会、希望者は合掌すると再び叩きに来てくれるというので、おかわりさせてもらった。

痛かった。

ごっっっっっつ重かった。

 

けど、なんか、「お前しっかりしろよ!」と神髄まで叩き込まれてるような気がして、なんかスッキリした。

ここだけ読むと、お金払って木の棒で叩かれて滝に打たれて、私すんごいマゾだな…

 

 

ということで、喝をしっかり叩き込んでもらって、いよいよ滝へ。

 

 

 

 

水着の上から行衣を着て、滝の前に立つ。

まず、滝壺が山奥の岩陰にあるので、日陰で濡れた岩場の上で待つ。岩場は氷のように冷えており、外気温も一桁。待機の時点で既にだいぶ寒い。

先に男性がやってるのを見守ると、悲鳴を上げながら入ってるのを見てやはり相当寒いんだな、と少し怖くなった自分がいた。

 

そして、自分の番が回ってきた。

腹を括ってまず浅瀬でかけ湯ならぬ、かけ水をしてから挑むのだが、

 

 

住職さん「では、手首から徐々にかけてって最後に背中にかけてくださいね」

私「はーい」

 

 

手首、足、とかけたところで「あれ、意外といけるな?」と思った。

待機の時間で冷え切ったのか、水を冷たいと感じなかった。

冬場でも、外気温とそんな変わんないんだ~~これはいけるぞ!と思って、水を背中にバシャりとかけたその瞬間、

 

 

 

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小学生の頃に亡くなった祖母が一瞬見えた。

 

 

 

 

背中に冷水が触れた瞬間、頭の中のものが全部吹っ飛んだ。

 

いや、水、冷たッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と、本能が悲鳴を上げた。

 

 

水をかぶった瞬間に、面白いくらい身体が震えだす。漫画みたいに膝が震えている。

いやいや、まじでこのまま行くのか?ちょっとでこんなに冷たかったのに、この源流に身を浸すのか?バカなの?死ぬの?

 

冷たさを知った途端、急に怖くなった。

でも、ここまで来たのだ。

冬に滝行なんて正気の沙汰じゃない!止める両親を振り切って、強い意志でここに来たんだ。

私の覚悟を舐めるなよ!と仏様に挑んだ。(挑むな)

 

 

滝のそばに祀ってある仏様に合掌して、遂に、滝壺へ足を踏み入れる。

流れ落ちる水流に近づくと、ドドドドドドという音で耳がいっぱいになる。

日常音でドドドなんて、ジョジョ以外で聞いたことない。

 

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そして、手足を滝に当てて、いざ入らん!!!!!!!!

 

 

ドドドドドバババババババ!!!

 

 

ドドドドドの音は、身体に衝突してバババババに音を変え、私の身体を吹き飛ばさんばかりに激しい打撃が全身を襲う。

 

入った瞬間に住職さんによる読経が始まり、般若心経を1周する間、滝行に耐えないといけない。

その時間わずか、1分少々。

 

物凄い衝撃と勢い。

少し力を抜こうものなら、東京ドームの出口の勢いで吹き飛ばされそうになる。

その圧が永遠に続く。

 

例えるなら、そう、スタープラチナの「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ」を食らったらこんな感じだと思う。

 

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ドドドドドドドドドドドドドドドドドド

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

 

さっきからジョジョの例えしか出てこないけど、ほんとそれくらい命懸けなんじゃないかと思うほど、日常とは程遠い感情と戦っていた。

 

水はもう冷たいも凍るも通り越した、訳の分からない感覚に包まれていた。

もはや寒いのか冷たいのかすら分からないけど、目の前の景色も霞むほどだったことは覚えている。

とにかく未知の感覚に、飛んでしまわないようにするのが精一杯だった。

 

お経を遠くで聴きながら、願い事を心の中で唱える。

 

 

己の弱さを懺悔して、

現場に行けない辛さを投げ捨て、

強い自分になることを誓い……

 

健康と仕事を頑張ることを祈り、

家族の健康を祈り………

 

 

 

.......。

 

 

えっと……安田さんと村上さん、関ジャニさんのご健康と益々の繁栄をお祈りして……無事47 ツアーを終えられるように...

 

 

 

......あれ?

 

 

 

1分長くね??????????????????????

 

 

 

滝に打たれている間に、俗世の軟弱者は「まだかな」と3回は思ってしまった。

つまり、20秒おきくらいに「まだかな」となっていたようだが、やっている身としては3分くらいのような気がした。

 

それほど、なかなかにきついものだった。

そろそろご先祖様の気配を感じ始めた時、私は無事に滝行を終えた。

 

 

あとは、着替えて、最後にお参りして帰ったのだが、面白いくらいに身体に力が入らなかった。

眠いとか、しんどいとかじゃない。

意識があるまま、身体がだらりと脱力していた。

あと、その後めっちゃ熱が出た。

風邪をひいたとかではなく、体温が元に戻ろうと全細胞がうぉおおと熱を出したのだった。

 

いかに、寒い時期に冷水を浴び続けることが体に負荷をかけていたか、よーーーーーーーーーーーーーくわかった。

 

ごめんね、私の体。

体の生きようとする力をここでもまた実感したのであった。

 

 

滝行しゅごい、、、、、、、、

 

 

 

 

 

 

 

3.感想

 

結論、めっちゃよかった!!!!!

 

 

 

普段やらない読経や座禅も新鮮で良かったし、滝行は予想を超える過酷さだったものの、乗り越えた達成感が半端ない。

 

なにより、試しにコンサートのレポを見てみたら「いいなぁ...」と黒い感情が湧き上がっていたのが、「なるほどそんなことがあったのね。素敵やん!」と驚くほど冷静になっていたことだった。

 

滝の勢いが、悪いものを流してくれた。

 

 

ただ、一度やったくらいで効果が持続するわけではないかなとも思うので、またレポを見続けていくと、感情を取り戻してしまうのかもしれないけれど、それでも、あの日を境に身も心も強くなった気がする。

 

あと、圧倒的に「私はこの極寒の滝行を完遂した!」という自信が身体中を駆け巡り、生活がより一層楽しいものに化けたような、そんな気がする。

 

 

総じて極寒の滝行、3150。

ただ、絶対人には勧めない笑

 

 

でも、身も心も鍛えられ、心機一転関ジャニさんを真っ直ぐに応援できるようになって、本当に良かった。

私もUPDATEできたよ。やったね!

 

 

きっと私みたいにまだ凹んでいる人も少なくないと思うので、共に自分の人生楽しくする方法を見つけていきましょう。

いい意味で、ひとりじゃないよ。

 

これからも楽しいeighterライフを!

では!

 

 

 

 

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と、ここまで書いて寝かせていたこの記事。

 

昨日、コロナの影響で様々なイベントが延期や中止を余儀なくされた。

その日のために、どんな理不尽なことも辛いことも乗り越えて、その日を楽しむことだけを考えて生きていたと思う。

 

運がない?徳が足りない?

そんなことひとつもない。

毎日人がその人らしく生きているだけで花丸だから!!!

また次の機会、必ずあるその瞬間まで健康に生きていきましょう。命あっての物種。

 

それでも納得いかないなら、心ゆくまで荒れて悔しさを吐いちゃいましょう。

理不尽なものは理不尽。

凹み続けることが悪いことだとは少しも思わない。

でも、いつか前を向いて、また自分の人生豊かにするために歩いていきましょう。

絶対、然るべきときにご縁が巡ってくる。

 

 

偉そうに書いてしまったけど、現場に行けない辛さ、行けなくなった辛さを抱える人に「コイツ、チケ鬱で滝行てw」と笑い飛ばしてもらえたら。

 

現場に行けない気持ちと、現場に行けなくなった辛い気持ちが分かるようになったこの経験に感謝。

 

 

明日からも、愛するものを真っ直ぐに応援していくぞー!!!

嗚呼、ひなやす尊い

 

 

 

 

長文乱文失礼いたしました。

ここまで読んだ頂きありがとうございます!

では!